飲食店の内装デザインで失敗しないために覚えておきたいポイント

飲食店を開業するにあたり、内装デザインはとても重要です。本記事では、飲食店の内装を作る際に重要なことをまとめています。これから飲食店を始めようとお考えの方は、ぜひ読んでみてください。

飲食店の内装デザインは集客に直結するため、力を入れなければならない要素です。多くの経営者が内装デザインの重要性を理解していますが、それにもかかわらず、多忙を理由に内装デザインや工事を依頼する業者選びを後回しにしてしまっているようです。しかし、それではスムーズにビジネスを始められません。せっかく良い物件が見つかっても、内装工事が終わらなければ開店できませんし、その間も家賃は払わなければなりません。こんなことにならないようにするためには、事業計画を確実に立てて、それに沿った形で開店準備を進める必要があります。この記事では、開店準備の中でも特に重要な内装デザインについて解説しています。特に初めて飲食店を始めるという方に役立つ内容なので、ぜひ参考にしてください。

飲食店で内装が重視されるわけ

飲食店の内装デザインで重要なことをご紹介する前に、まず、なぜ内装が重視されるのか、その理由についてお話ししておきましょう。

飲食ビジネスでは、当然ながら「味」という要素が重要視されます。しかし、味はすべてではありません。私たちは「おいしい」だけで店を選んでいるわけではありません。店の雰囲気やサービスなどをトータルで考え、時にはいくつかの要素だけを重視して店を選んでいます。

また、今はスマホ、そしてSNSの時代です。魅力的な内装のお店は「シェア」や「いいね」で拡散され、大ブレークする可能性だってあるのです。

そのため、内装デザインは、ただ「かっこいい」「かわいい」ではなく、店舗のコンセプトやお客さんのニーズを考えながらデザインする必要があるのです。

このように、内装は集客という目的において大きな武器になります。魅力的な内装デザインは人を呼び、そしてライバルとの差別化にも貢献してくれます。

飲食店の内装デザインで重要なポイント

それでは、本題である飲食店の内装をデザインする際に重要なポイントをご紹介します。さまざまなビジネスに共通することもあるかと思いますが、競合が多く、差別化が難しい飲食業界においては特に重要です。

コンセプトを明確にする

まず、開店する飲食店が何を、どんなこだわりを持って、どうやって提供するのか、などの「コンセプト」を明確にします。コンセプトは、あなたの店がライバル店舗とは異なることをはっきりお客さんに印象づけるためにとても重要です。

コンセプトは、いきなり頭の中でまとめられるわけではないので、イメージが浮かんだらメモしておき、あとで振り返るといいでしょう。

コンセプトが決まれば、出店すべきエリアやターゲットにすべき顧客像が定まってきます。つまり、コンセプトが決まらないと、内装作りも何も始まらないのです。

内装は動線とレイアウトを考えてデザイン

内装は、ただ単に見栄えが良ければいいというものではありません。使いやすさがないと、結局はお客さんからも従業員からも文句しか出てこないでしょう。それを避けるためには、レジや厨房、テーブルやイス、そのほかの家具を正しくレイアウトしなければなりません。

・レジのレイアウト

お客さんがお金を支払うレジは、なるべく飲食スペースとは分けたほうが、お客さんにとって気持ちのいい空間になります。ただ、分けることで従業員が動きにくくなってしまうと支障があるので、飲食スペースからレジへの動線はしっかり確保しましょう。レジは通常、エントランス付近に設置しますが、お客さんが入店したときに窮屈さを感じさせないよう、よく考えてレイアウトしましょう。

・厨房のレイアウト

厨房のレイアウトは、作業の動線を考えてデザインします。厨房では調理以外にも飲料を提供したり、片付けたりという作業がありますから、すべての動線をしっかり意識してデザインすることが重要です。

・テーブルやイス、そのほかの家具のレイアウト

家具類は、店の雰囲気を形作る要素なので、そのレイアウトはとても重要です。店のコンセプトを正しく表現できる家具をチョイスし、お客さんと従業員、双方の動線を考えて配置しましょう。

配色

内装デザインに使われるカラーを考えること。これが配色です。内装デザインの配色は、次にご紹介するライティング(照明)同様にお客さんに与える印象を決める要素です。そのため、集客するためには、店のコンセプトにもよりますが、居心地の良さを感じてもらえるような、そんな配色が求められるでしょう。

ウェブサイトのデザインでもいわれることですが、通常、カラーは3色程度に抑えるのが基本です。あまりにもカラフルな内装にしてしまうと、お客さんは居心地が悪くなってしまいます。基本的には1~2色の配色で十分なのですが、どうしても単調に思える場合は、アクセントになる、たとえばホワイトを入れると、雰囲気が引き締まります。

ライティング

ライティング(照明)は、カラーと明るさを巧みに使い分けることで店の雰囲気をディテールまで演出できます。

ライティングのカラーは、店の雰囲気だけではなく、料理のルックスも演出可能です。カラーは人の心理に影響します。たとえば、暖色系の色はリラックスした雰囲気を、反対に寒色系の色は集中力に働きかけます。寒色系の色は、短時間の滞在でお客さんの回転を重視したい店に適しています。ライティングのカラーや明るさは、人間に働きかける表現力にあふれているので、このほかの効果についても研究して、店に合った照明を探し出しましょう。

内装業者にはタイプがあるので適切に選択

店舗の内装デザインを行っている業者には、いくつかのタイプがあります。内装デザインは、「デザイン設計」と「工事」というステップに分かれており、業者のタイプにより担当する仕事が異なります。業者は、これを理解したうえで、デザインへのこだわりや予算などの要素を考慮して選ぶことが大切です。

内装工事を主に請け負っている業者

内装工事を主に請け負っている業者は、「家の近所の工務店」的な業者です。デザイナーが常駐しているわけではないので、設計事務所が作った設計図から内装工事をすることもあれば、お客さんから簡単なイメージを聞き取って内装を仕上げるなどの作業も行います。デザインにこだわりたい場合はあまり向きませんが、本格的なデザインを行わない分、費用も安く抑えられます。

内装デザインを得意としている業者

内装デザインを得意としている業者もあります。デザイナーが常駐していて、通常は店舗デザインのみを請け負っています。工事は別の内装業者が行うため、内装を作り上げるために2つの業者に仕事を依頼することになります。お金、そして完成までに時間がかかるというデメリットがありますが、どうしても高いクオリティのデザインが必要な場合は、このような業者に仕事を依頼します。

デザインと工事を両方担当する業者

デザインと工事を両方通しで行う業者もあります。デザインと工事は、実際は別会社が行うことが多いのですが、それでも窓口がひとつになる分、スムーズに進みます。スピーディーに店を始めたい場合は、このタイプの業者がおすすめです。

まとめ

飲食店の内装デザインで重要なことをまとめてご紹介してきました。厳しい世の中を迎え、飲食店もこれまでの戦略を見直すべきときに来ていることは間違いありませんが、そんな世の中だからこそ、内装デザインの重要性を理解することが大切です。